
Takashi HATTORI 服部高士
1970年東京生まれ。
2019年4月~2023年6月エルサレム在住。2023年6月からマーシャル諸島在住。
2017年から砂を使った作品を作るようになり、特にエルサレムにおいては、地域の平和と安定を祈りながら作品を製作してきた。
“我々は土から生まれ土に還る”と云われるように、土地は生と死を包含している。土地の歴史の記憶が刻み込まれている砂を用いて、砂が本来持っている力や美しさが作品に命を宿らせることを目指し、作品を製作している。
これら砂を使った作品にしばしば登場する「迷路」は、文明を暗示している。遺跡のような人工物を表すとともに、人間自身が原因となる諸問題を暗示している。諸問題は時間と共に風化していくが、また新たな問題が生まれてくる。
また、水平方向の縞模様は、地層や粘土板に刻まれた古文書のように見え、歴史の蓄積や太古の囁きを暗示している。作品を通して、そうした観点を一人でも多くの人に伝えていきたいと思っている。
PROFILE
バイオグラフィー
[個展]
2021年8月 2021年12月 2022年4月 2022年12月
土の思い出(JCAT Gallery, Online)
土のさやき(JCAT Gallery, Online)
砂の城(JCAT Gallery, Online)
CREATION and DEATH(Beyt Naima Art、エルサレム)
[グループ展]
2021年3月 GAIA-The Origin(MADS Art Gallery、ミラノ)
2021年12月 The Gift 2021(JCAT Gallery、オンライン)
2022年4月 春の小作品展(ギャラリー国立、東京)
2022年12月 Made in Jadpan(Galerie Mona Lisa、パリ)
2023年3月 医学と芸術、その芸術MEDICINE(Beyt Naima Art、エルサレム)
2023年6月 The Gift(Al Ma'mal Foundation、エルサレム)
2023年7月 LOVE EXHIBITION(NOHO Gallery、ニューヨーク)
2024年4月 パレスチナ刺繍帯・民族衣装展(パレット・ギャラリー、東京)
2024年7月 NATURE EXHIBITION(NOHO Gallery 、ニューヨーク)
2024年7月 パレスチナ刺繍帯・民族衣装展(パレット・ギャラリー、東京)
2024年9月 MONSTER Exhibition 2024(渋谷ヒカリエ8/COURT、東京)
2025年1月 パレスチナ刺繍帯・民族衣装展(パレット・ギャラリー、東京)
2025年3月 パレスチナ刺繍帯・民族衣装展(パレット・ギャラリー、東京)
[受賞歴]
2022年3月 第15回 JCATギャラリー賞
作品制作のポイント
私の作品は、土地の「砂」を使って制作されています。 素材がある記憶や歴史、風景を内包していると感じていて、それを画面上に置けることで、土地の見えない物語を消去しようとしています。
リル絵の具のメディウムを使って次に砂を使って、そこに光や影を意識しながら層を重ねていく手法を大切にしています。描くというよりは「呼び起こす」「掘り起こす」といった感覚に近く、記憶の地層に触れるようなプロセスを大切にしています。

推薦コメント
服部崇さんの作品には、大地とつながるような深い祈りと静けさが込められています。
土や砂のような自然素材を思い出して、見る人の記憶や感覚に優しく触れ、時間や場所を超えた感情を引き出します。
にもかかわらず、葛藤のある土を使った作品には、を超えて心に響く強さがあります。
企画テーマ あなたにとって「帰る場所」とは
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