
Fujian
Fujian の生み出す作品に込められた想いは、鑑賞する人の心を刺激し、作品を通して、鑑賞者と互いに作用し合い、共に生きる活力となるアートを志す。
彼の背景には、30歳半ば、自己免疫疾患の難病により「死」と向き合ったことにある。奇跡的に救われた命、同じように不安や苦しみを持つ人に、一歩踏み出す勇気や少しでも心の支えとなるような安心を届けたいという思いから、書道の概念にとらわれないメッセージ作品を作り始めた。
人との出合いや他ジャンルとの共演、様々な刺激を糧に、彼の進化は止むことはない。
PROFILE
バイオグラフィー
藤山弘之
1972年、広島生まれ、筆の町熊野町で育った。幼少より書道に触れ、筆で文字を書く事に楽しさを感じた。高校生の時、「前衛書」に出会い、線の迫力と造形に衝撃を受け、魅力を感じた。
大学時代では、「近代詩」と出会い、ことばを作品文書にし中央展での入選、賞を重ね、書道家としてやめた時、2004年、病に倒れる書道活動を断念。回復後、しばらく書道から離れていたが、書く事の楽しさが忘れられず、自分と書道を見つめ直す、「書道で人の役に立ちたい」と思い、また筆を持つ。様からお誘いをいただき、NY への出品、思いきって渡米した事をきっかけに、世界のアートへ目を向けて、自分の可能性懸けてみようと感じた。 8月、熊野町で個展を開催。
作品制作のポイント
作品作りについて、「生きる」ということをテーマに、ことばの書作品と、漢字やことばを使って、キャンパス、アクリル絵の具、墨と色彩の表現など、従来の書道から異なる捉え方で、試しながら挑戦したものです。現とストーリーなど、書道と絵画の表現を組み合わせてひとつの形になるよう考えてきました。見る人にとって、何か動き出すきっかけになるような作品にしたいと思って作成してきました。

推薦コメント
福建さんの書には、静けさの中に強い意志とエネルギーが宿っています。 一文字一文字に、人生の節目や乗り越えてきた想いがにじみ出ており、見る人の心にまっすぐ届く力を大切に感じています。
企画テーマ あなたにとって「帰る場所」とは
心の中にある想いを何か実現に表現したい、書くことの喜び、人に何か届けたい、そのような気持ちから来て、出会ってくれた人たち。
OTHERS
第12回アール・パレ湘南アール・パレ展(5月14日~18日)
république des Arts numéro.3掲載(2025年2月フランス発刊)
※公式サイトURLはありません